昨今、ゲームのアイテム、トレーディングカード、アート、そしてファッションなど様々な領域において、NFTで取引され人気を獲得している。唯一無二の価値がNFTの技術によって証明されることにより、世界中のコレクターがこぞって、イーサリアムに大金を支払ってコレクションするムーブメントが起きている。市場の大半を占めるのはデジタルアートだが、フィギュアやトレーディングカードに加えて、2021年からコミックと呼ばれるジャンルが人気を得ている。特に、<Punks Comic(パンクス・コミック)>は、市場で非常に高い評価を得ている。今回は、その<Punks Comic(パンクス・コミック)>の概要と仕組みを簡単に紹介する。
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PUNKS Comicsとは?
<Punks Comic(パンクス・コミック)>は、NFTのコレクターである<Beanie(ビーニー)>と、暗号ネイティブ資産を向上させることを目的に設立されたメディア企業<Pixcel Vault(ピクセル・ヴォールト)>によって、2021年5月に立ち上げられた。そして、これは、チーフストーリーテラーの<Josh Blaylock(ジョシュ・ブレイロック)>や、マーベルやDCコミックに携わったアーティスト、<Chris Wahl(クリス・ウォール)>、そしての<Odias(オディアス)>の3人によって創り出された。
最も注目したいポイントは、このコミックの主人公のビーニーの顔がCryptoPunk #8146であることなど、実際の<Cypto Punks(クリプト・パンクス)>が、登場人物のモデルとなっている。
漫画の第一巻「THE HUNT FOR THE LOST ROBBIES(失われたロビーを探せ)」は、2018年にロンドンで開催された第1回クリスティーズ・テック・サミットでギフトバッグで配布された有名な初期クリプトアートを題材にしている。クリス・ウォールによって描かれたストーリーは、クリプトアートの未来を信じるPUNKSが、クリプトアートの歴史における謎めいた遺物である「ロスト・ロビー」を探し求める姿を描いています。
漫画の購入による報酬とは?
そんな、パンクスコミックの最大の特徴は、ストーリーの内容はも地ろんのこと、「購入することによって得られる報酬や、コミックを使って運用することで報酬が変わるシステム」であると言っても過言ではない。このコミックの保有者は、24ページのフルカラー本も報酬として受け取れるが、ミントを行うことによって、他の報酬を得ることができる。 ※ミントとは:NFTを新たに発行・作成すること
報酬の例は、
・コミックのモデルとなった16体の<Crypt Punks(クリプトパンクス)>の共同オーナー権の取得
・”Founders Vault” と呼ばれるPixel Vaultの分割所有権(新しいアートワークやコレクターズアイテムの所有権も今後追加される予定)
・次号のデジタルコミックの保有権の取得
など、いくつかの選択肢が与えられ、そこから自分の欲しいものを選ぶことができるのだ。先日、この第1弾「The Hunt for the Lost Robbies」の5,000番以下のコミック(#1~4,999)を持っているユーザーには、第2弾「Bored Apes」をテーマにしたものを発売時に無料で配布されることがわかった。
PUNKS Comic 誕生の背景
この漫画は、CryptoPunksのNFTコレクションを実際のキャラクターにしてストーリーを持たせたいという思いから生まれた。最初のNFTコレクションとして知られているCryptoPunksは、多くのNFTコレクターがアバターとして使い始めたため価値が急騰している。2,000人以上の保有者がいるが、非常に排他的で格式の高いクラブとなっている。パンクスコミックは、そんなNFTコレクションに名前や身体、誕生背景、そしてストーリーを与えている。発売当初、コミックは0.2ETHで売り出され、複雑な設定からか人気や取引が停滞していた。しかしながら、隠された様々なギミックにより、現在は非常に高い人気を誇っている。
(Source)
Punks Comic: The Ultimate Guide