最近、海外のセレブリティやアーティストを中心に、SNSのアイコンが猿のアートになっていることをご存じだろうか?これは、<BORED APE YACHT CLUB(ボアード・エイプ・ヨット・クラブ)>(以下、BAYC)というデジタルアートのNFTで、Bored Apeと呼ばれる類人猿が描かれている。今回は、BAYCの全貌を詳しく解説していく。
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BORED APE YACHT CLUB(BAYC)とは?
BAYCとは、10,000種類の猿が描かれている NFTのアートコレクションだ。2021年8月に誕生したマイアミを拠点とする「Yuga Labs」が発行している。BAYCのギャラリーで#0から見ることができるが、表情や、服装、持ち物など170以上のパーツが組み合わさっていて、1つ1つがユニークなものになっている。例えば、レーザーアイやファッショナブルなアクセサリーなど様々な組み合わせが存在し、それぞれの猿の個性的なビジュアルを表現している。2021年の発売当初の価格は、わずか0.08ETH(約2万円)だったが、イギリスの有名オンラインオークションハウスのクリスティーズなどが高い価格をつけるまでに成長した。それ以来、この猿のコレクションは知名度とアート価値の双方において急上昇し、現在市場で最も人気のあるNFTコレクションの1つとして知られている。
それぞれのキャラクターには、ユニークなストーリーが存在し、あり、それが今日のNFT市場での地位を築くことにつながっている。コレクションの中心となる「ヨットクラブ」は、フロリダのエバーグレーズをモデルにした架空の湿地帯にある近未来的なダイブバーだと言われています。
BAYCのメンバーシップとは?
このBored Apeのアートを所有することにより、ヨットクラブのメンバーと見なされ、オンラインイベントやリアルイベントへの参加券、スピンオフコレクションのアクセス権など、メンバー限定特典へのアクセスが許可される仕組みだ。ヨットクラブは、フロリダにあるエバーグレーズ国立公園をモチーフにしていて、架空の湿地帯にある近未来的なダイブバー(波止場にある居酒屋)をイメージしている。そのほかにも、その特典には、「THE BATHROOM」と呼ばれるメンバー限定の特典がある。オンライン上で、絵を描いたり、コメントを残せるグラフィティボードにアクセスすることができる特典だ。このように、Bored Apeの購入者は、アバターやデジタルアートを所有する以外にも、時間と共に特典が増えていくクラブの会員権( メンバーシップ)を同時に手にすることになる。
スピンオフコレクションの誕生
このコレクションが成功したことにより、BAYCの運営チームは、NFTプロジェクト「Mutant Ape Yacht Club(以下、MAYC)」や「Bored Ape Kennel Club(以下、BAKC)」などのスピンオフコレクションをリリースした。Bored Apeの所有者は、ヨットクラブのメンバー特典として、これらのコレクションに無料でアクセスすることができる。
MAYCとは?
MAYCは、BAYCコレクションの派生コレクションであり、猿が突然変異したというコンセプト。20,000ものユニークなMutant Apeによるデジタルアートの画像が存在。BAYCの成功は、熱狂的なユーザーとそのコミュニティによるものだと考えた運営会社のYuga Labsは、コミュニティへの感謝を示すため、BAYCコレクションにインスパイアされ、そして、派生した新しいコレクションMAYCを立ち上げた。その希少性から、現在は、非常に人気のNFTコレクションとなっている。
BAKCとは?
BAKCも、BAYCの派生コレクションであり、「猿の相棒」というコンセプトのもと犬のアートが描かれている。BAYCの保有者に限定して配布されたが、BAYCに劣らない人気コレクションであり、2022年4月時点で最低価格でも6.5ETH(約245万円)とかなり高騰を見せている。また、BAKCを保有しているユーザーには、Apecoinというトークンが付与される。
(Source)
https://boredapeyachtclub.com/#/
BAYC のTwitter