アメリカの象徴的な野球場ランキング|独自観点で選ぶMLBの聖地

アメリカの野球場は、ただのスポーツ施設ではない。100年以上の歴史を誇る伝統の聖地から、最新設備を備えたエンタメ空間まで、それぞれが街の文化を映す“シンボル”として存在している。

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その土地ならではの景色と熱気に包まれる空間は、MLBというスポーツを越えた“体験”を提供してくれる。本記事では、アメリカで最もアイコニックな野球場を10カ所厳選し、歴史・ファン文化・アクセス・グルメなど多角的な視点で解説していく。野球ファンはもちろん、旅好きや建築マニアにもおすすめの“野球場巡礼ガイド”だ。

目次

1位:フェンウェイ・パーク(Fenway Park)|ボストン・レッドソックス

1912年に開場し、収容人数は約37,755人(ナイトゲーム時)。現役MLB球場で最も古く、100年以上にわたってボストンの街とともに歩んできた。象徴的な左翼の「グリーンモンスター」は、野球場の中でも最も有名な構造物のひとつであり、数々の名場面を生んだ。

球場内では名物の「フェンウェイ・フラップジャック(パンケーキ)」や地ビールが楽しめ、レッドソックスファンの熱狂的な応援に包まれる。2004年のワールドシリーズ制覇など、歴史的ドラマの舞台としても知られている。

この球場での観戦は、まさにアメリカ野球文化を体感する行為そのもの。

2位:リグレー・フィールド(Wrigley Field)|シカゴ・カブス

1914年に開場し、収容人数は約41,649人。レンガ造りの外壁と外野フェンスに茂るアイビー(つた)は、唯一無二の風景をつくり出す。名物ホットドッグやビールを手に、屋根のない「お立ち台席(ターフ席)」で観戦すれば、自然光と風を感じることができる。

周囲は住宅街に囲まれており、屋上観戦や、球場周辺を含めた“街ごと楽しむ野球文化”が存在する。長い歴史とともに、カブスとシカゴ市民が築いてきた絆がこの球場に色濃く残っている。また、2016年の108年ぶりのワールドシリーズ制覇は、球場と街が一体になった瞬間だった。

3位:ドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)|ロサンゼルス・ドジャース

1962年に開場し、収容人数はMLB最多の約56,000人を誇る。ロサンゼルスの丘の上に位置し、夕暮れ時にはスタジアム全体が黄金色に染まる。広大な敷地と美しい外観、さらにラテン系を中心とした多様なファン層による熱気が、この球場を特別な空間にしている。ドジャースの黄金期から現代に至るまで、常にMLBの中心であり続けてきた名所だ。

4位:オラクル・パーク(Oracle Park)|サンフランシスコ・ジャイアンツ

2000年に開場し、収容人数は約41,915人。サンフランシスコ湾沿いという絶好のロケーションに建てられ、外野後方に広がる「マッコビー湾」が印象的なビジュアルを作り出す。新鮮な海風とともに名物「ダンジネスクラブサンドイッチ」や地元クラフトビールを味わえるのが魅力だ。ホームランが海へ飛び込む光景は、テレビ中継でも定番の名場面となっている。

5位:ヤンキー・スタジアム(Yankee Stadium)|ニューヨーク・ヤンキース

現在の球場は2009年に開場し、収容人数は約46,537人。旧ヤンキー・スタジアムの伝統を受け継ぎながら、現代的な設計と快適性を備えた“ニューヨークの聖地”である。ベーブ・ルース関連展示があるミュージアム(詳細リンク)が併設されており、観戦前の予習にも最適。ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグ、デレク・ジーターなど、数々の伝説的選手が活躍したヤンキースの本拠地として、球界最高峰の威厳を誇る。

6位:PNCパーク(PNC Park)|ピッツバーグ・パイレーツ

2001年に開場し、収容人数は約38,747人。アレゲーニー川に面した立地で、センター方向の外野越しにはダウンタウンのスカイラインが広がる。都市景観と一体化したその美しさから、「全米で最も美しい球場」と称されることも多い。ファンとの距離が近く、観戦体験も非常に良好である。

7位:ブッシュ・スタジアム(Busch Stadium)|セントルイス・カージナルス

2006年に開場し、収容人数は約44,494人。スタンドからはセントルイスの象徴「ゲートウェイ・アーチ」が望める設計となっており、球場と都市のアイデンティティが密接に結びついている。球場周辺には「カージナル・ビール」樽生を提供するバーや地元料理が集まっており、試合前の“ビアウォーク”が楽しみのひとつ。

カージナルスは全米でも有数の熱狂的なファンを持ち、その熱気に包まれるスタジアムは“真の野球都市”の証でもある。2011年のワールドシリーズ制覇は市民全体を巻き込み、“赤の一体感”を象徴した瞬間だった。

8位:トゥルイスト・パーク(Truist Park)|アトランタ・ブレーブス

2017年に開場し、収容人数は約41,000人。最新のテクノロジーと設計思想を取り入れつつも、野球本来の醍醐味を損なわないバランスが魅力だ。併設された複合施設「バッテリー・アトランタ」との連携により、試合以外の時間も楽しめるエンターテインメント空間を生み出している。新しい時代の“ボールパークの理想形”といえる存在だ。

9位:ターゲット・フィールド(Target Field)|ミネソタ・ツインズ

2010年に開場し、収容人数は約38,544人。ミネアポリスの都市景観に溶け込むコンパクトなデザインと、開放感あふれる設計が特徴だ。厳しい冬を避け、春夏秋の野球を最大限楽しめるような快適性を追求している。天然芝と外壁に使われたミネソタ産の石材が、地元色を強く印象づける。地元食材を使ったホットディッシュやフライドチキン、ミネソタワインなどが揃い、家族で楽しめる設計が魅力。

10位:カウフマン・スタジアム(Kauffman Stadium)|カンザスシティ・ロイヤルズ

1973年に開場し、収容人数は約37,903人。外野フェンス裏に設けられた巨大な噴水「ウォーターフォール」がこの球場の象徴であり、昼夜を問わず美しい演出を生み出す。地元バーベキュースタンドが出店し、野球とともに「KCスタイル」を味わえる。MLBでも数少ない“野球専用球場”として設計され、ファンとの距離感の近さ、観戦のしやすさが高く評価されている。

番外編:フィールド オブ ドリームス ボールパーク(Field of Dreams Ballpark)

1989年の名作映画『Field of Dreams』の撮影地を再現したもので、もともとの映画セットは1988年に建設。Cornfield(トウモロコシ畑)越しに球場へ到達する演出は、映画の“If you build it, he will come”を再現。単なる映画ロケ地ではなく、MLB公認の公式試合も行える“映画と野球”の融合施設。トウモロコシ畑を抜ける“神秘的な体験”と、映画と同じ空気の中で試合を観るという“唯一無二の体験”は、多くの野球ファンや映画好きにとって特別な記憶となっている。

アメリカの野球場は、それぞれが独自の物語と個性を持っている。フェンウェイのグリーンモンスター、リグレーのアイビー、ドジャースタジアムの夕日、PNCパークのリバービュー。

どの球場も、ただ試合を観るだけでなく、その空間ごと味わうことで、MLBというスポーツの本質と文化の奥深さを体感できる。遠く離れた日本からでも、その魅力を知ることで“次の旅の目的地”がきっと見つかるはずだ。野球が好きな人も、そうでない人も、一度は足を運んでみてほしい。そこには、スポーツを超えた「街と人の物語」が待っている。

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