ハワイは、行くたびに新しい表情を見せてくれる。カラッとした天気、青い海やショッピングモールといった魅力の裏側に、その土地に根ざした人々のカルチャーや物語が色濃く残っているからだろう。今回、NEWTCITYスタッフが現地へ飛び、肌で感じてきたのは、単なる「観光地」を超えた、文脈のあるスポット。地元のロコに愛され続ける理由、かつての偉人たちが愛した風景、そして店主たちが守り抜く独自のこだわり。ガイドブックをなぞるだけでは決して辿り着けない、いま訪れるべきハワイを紹介する。
受け継がれる伝説のスープ「Asahi Grill」
ワード地区に佇むASAHI GRILL(アサヒ・グリル)。ここをを語る上で欠かせないのが、かつてホノルルで絶大な人気を誇った「カピオラニ・コーヒーショップ」の存在だ。現在の店主は、その伝説的な店のレシピを正当に引き継ぎ、日系二世としてのバックグラウンドを料理に投影している。アジアとハワイの文化が混ざり合った料理が特徴的で、一番人気のオックステールスープは、ホロホロになるまで煮込まれた肉を、たっぷりの生姜醤油につけて食べるのが通のスタイル。また、それと一緒に食べるフライドライスやロコモコも絶品だ。木梨憲武氏をはじめとする日本の芸能人にもファンが多いと知られているが、朝から作業着姿のロコが一人でスープをすする光景こそが、この店が真に愛されている証拠と言えるだろう。


ASAHI GRILL
515 Ward Ave, Honolulu, HI 96814
https://www.asahigrill.net/jp/
ワイキキで冷麺の概念を覆す「Yu Chun Korean Restaurant」
「ハワイで冷麺といえばユッチャン」という図式は、いまや揺るぎないものとなっている。韓国のトップアーティストや俳優がハワイを訪れる際にお忍びで通うことでも知られている。もともとは韓国・ソウルで人気を博した名店の味をハワイに持ち込んだのが始まりで、独自の進化を遂げた。葛(くず)を使った黒い細麺とシャーベット状に凍った秘伝のスープが最大の特徴。最後まで冷たく、かつ味が薄まらないように計算し尽くされていて、ハワイの過酷な日差しの中で火照った身体を芯から冷やしてくれる。サイドメニューのカルビも忘れずに頼んでほしい。



Yu Chun Korean Restaurant
1159 Kapiolani Blvd, Honolulu, HI 96814
驚愕のコスパで楽しむ本格ロブスター料理「Lobster King」
オーナーのJune Song氏は、「高級食材を、誰もが楽しめる価格で提供すること」を哲学として掲げている。ロブスター・キングは、その名の通りロブスターを主役に据えながらも、観光客向けの華美な演出を一切排除している。円安の影響で物価が高騰する中でも、地元の常連客を裏切らないために価格を抑え続ける姿勢は、まさにロコのための社交場。ここでは、生姜とネギで炒めた中華風のロブスターがテーブルを彩り、地元の大家族が賑やかに食事を楽しむ姿が見られる。観光地価格ではない、ローカルな雰囲気で本格的な中華シーフードを楽しめるだろう。


Lobster King
1380 S King St, Honolulu, HI 96814
https://www.instagram.com/lobsterkinghi/
ハワイの朝の活気を肌で感じる土曜日の恒例行事「KCC & カカアコマーケット」
毎週土曜日に開催されるこれらのマーケットは、それぞれ異なるバックグラウンドがある。KCCはハワイ州立大学の料理学校の駐車場から始まり、ハワイの農業自給率を向上させようというサステイナブルなムーブメントから生まれた。一方、カカアコマーケットは、周辺のグラフィティ文化と連動し、地元の若手アーティストやデザイナーが自身の作品を披露するクリエイティブな実験場としての側面も持つ。市場で販売されている新鮮なフルーツのスムージーやコナ100%のコーヒーを片手に歩けば、ハワイが単なるリゾートではなく、独自の文化を更新し続けるコミュニティであることを実感できるだろう。ダイヤモンドヘッドの麓で開催される「KCC ファーマーズ マーケット」は観光客にも人気の定番、一方「カカアコ」はよりローカルで洗練された雰囲気が漂う。


KCC Farmers Market
Parking Lot B, 4303 Diamond Head Rd, Honolulu, HI 96816
https://hfbf.org/farmers-markets/kcc/
Kaka‘ako Farmers’ Market
919 Ala Moana Blvd, Honolulu, HI 96814
https://www.wardvillage.com/explore/activities/farmers-market/
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アメリカの大学限定アイテムが手に入る「Hawaii Uni bookstore」
ハワイ大学(UH)のキャンパス内にあるブックストアは、単なる大学の購買ではなくアパレルや雑貨の宝庫と言える。ナイキやジョーダン、チャンピオン、アディダスなど、各ブランドがアメリカの大学スポーツチーム限定のエクスクルーシブを展開している。ハワイ大学も漏れなく、卒業生(ALUMNI)用のトレーナーやニューエラのキャップ、ディズニーコラボなどラインナップは豊富で、ハワイの老舗ブランド『Kahala』とのコラボアロハシャツなんかも見逃せない。スポーツチームである「Rainbow Warriors(レインボー・ウォリアーズ)」のロゴは、いまやハワイの多様性を象徴するロゴとなっている。UHのスクールカラーである「グリーン」を基調としたアイテムや、ここでしか買えない限定デザインのグッズは、ハワイ限定のプロダクトとして見逃せない。


University of Hawaiʻi at Mānoa Bookstore
2465 Campus Rd, Honolulu, HI 96822
https://www.instagram.com/manoabookstore/
https://www.bookstore.hawaii.edu/manoa/
住むように泊まるを実現する「イリカイ ホテル」
伝説的な日系実業家、Chin Ho(チン・ホー)は「ハワイ初のラグジュアリー・コンドミニアム」としてここを開発し、アジア系として初めてハワイのビジネス界の頂点に立った。かつてエルヴィス・プレスリーが愛用し、ドラマ『Hawaii Five-O』の象徴的なシーンでも使われたこのホテルは、まさにハワイにおけるサクセスストーリーの舞台と言える。開放的な吹き抜けのエントランスや、金曜夜に部屋から眺める花火は、彼が夢見た「洗練されたハワイ」の姿を今に伝えている。当時のハリウッドスターたちが愛した優雅な空気感が、今の吹き抜けのエントランスにも残っている。ワイキキの中心地とアラモアナの両方にアクセスしやすいキッチン付きの部屋で「チョイ住み」を体験してみてほしい。


Ilikai Hotel & Luxury Suites
1777 Ala Moana Blvd, Honolulu, HI 96815
https://www.ilikaihotel.com/
ロコに愛されるチルスポット「Kailua Beach」
かつて全米No.1に選ばれたことのあるカイルア・ビーチは、ワイキキとは一線を画す、穏やかで美しいエメラルドグリーンの海が広がるビーチ。高級住宅街に隣接しており、落ち着いた雰囲気が漂う。隣のラニカイビーチが有名だが、カイルアは駐車場やシャワーなどの設備が整っていて使い勝手が良い。目の前にある老舗『Buzz’s Original Steak House(バズ・ステーキハウス)』は、かつてバラク・オバマ元大統領がハワイ休暇中に家族と必ず訪れると言われたステーキハウス。ビーチで遊んだ後は、ステーキやカクテルを楽しむのがカイルアでの王道コースだろう。
Kailua Beach
Kailua Road, Kailua, HI 96734
https://loveoahu.org/beaches/kailua/
究極のパワースポット「ホオマルヒア植物園」
「Hoʻomaluhia」とはハワイ語で「平和を放つ場所」を意味する。しかし、この広大な緑地がもともとはアメリカ陸軍工兵隊による洪水調節プロジェクトとして作られた事実はあまり知られていない。自然を征服するのではなく、水害から町を守りつつ、ハワイの固有種を保護するという「自然との共生」がこの場所の根底にある。入口にそびえ立つ断崖絶壁はSNSでフォトスポットとして有名になったが、真の魅力は、園内のトレイルを歩きながらマナ(霊的な力)を感じ、都会の喧騒から完全に遮断される体験にある。自然や軽いハイキングが好きならマストでチェックしてほしいが、車で園内を回ることもでき、いくつかのトレイルを歩く選択も可能。入口の断崖絶壁はフォトスポットとして有名で、日本にはないユニークな植物も多く見られる。

Hoʻomaluhia Botanical Garden
45-680 Luluku Rd, Kāneʻohe, HI 96744
https://www.instagram.com/hoomaluhiabotanicalgarden/

