日本で唯一無二のPGA TOURトーナメント「ZOZO CHAMPIONSHIP 2024」を現地レポート

PGAツアーのZOZO CHAMPIONSHIP(ゾゾ チャンピオンシップ)が10月24日(木)〜27日(日)、千葉のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブで開催された。松山英樹、リッキー、リッキー・ファウラー、ザンダー・シャウフェレなど世界のトップクラスの選手らが参戦。また、スポンサー推薦枠として、石川遼や幡地隆寛、清水大成など8名の日本人選手も名を連ねた。

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契約最終となる6年目を迎えた本大会は、 2019年に日本初のPGA TOUR トーナメントとして開催され、これまでにタイガー・ウッズ、パトリック・キャントレー、松山英樹、キーガン・ブラッドリー、コリン・モリカワという歴代チャンピオンが誕生している。

PGA TOUR トーナメントとは

アメリカにおける男子プロゴルフツアーを運営する団体、およびこの団体が運営するツアートーナメントの名称。 1968年にツアー運営のため全米プロゴルフ協会から独立し、1975年に団体名称を”PGAツアー”とした。

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ZOZO CHAMPIONSHIPは、日本国内で開催されているが、出場選手やコース設計などは全てアメリカのPGA TOURの運営が主となっている。日本で開催される唯一のPGAツアーの大会であり、国内で最もレベルが高いと言っても過言ではない。優勝賞金額にも表れていて、なんと153万ドル(約2億3,293万円)という。

参考までに、2024年度の日本国内ツアーにおける賞金ランキングのトップは、4度の優勝を誇る平田憲聖。獲得賞金総額は約1億700万円。これと比較することでいかにスケールが大きいか感じられるだろう。

今大会の賞金総額は850万ドル(約12億9,400万円)となっていて、2位のジャスティン・トーマスとマックス・グレイザーマンでも74万8,000ドル(約1億1,387万円)を獲得。さらに、4位のリッキー・ファウラー(米国)も40万8,000ドル(約6,211万円)をゲットしている。

そんなPGAツアーは、単なるゴルフの大会ではなく、ひとつのエンターテインメントショーとしても楽しむことができる。その一つに観戦チケットの種類の豊富さが挙げられる。ZOZO CHAMPIONSHIPの場合は、通常の観戦チケットの他に、フロントローシートとエキサイティングシート、VIPラウンジプランの3種類が存在する。

最前列のポジションで迫力のあるティーショットを間近で座って見ることができるフロントローシート、ティー・グリーン前方の専用ゾーンから見られるエキサイティングゾーン、そして、15Hグリーン付近の「EXECUTIVE LOUNGE」で特別な食事、ドリンクサービス、 非売品のギフトといった世界水準のホスピタリティを受けられるVIPラウンジプランなどと豊富なプランが用意されている。

全てのエリアで動画の撮影ができる(選手がルーティーンに入ってからの音が鳴る撮影はNG)ため、トップレベルの選手を撮影できる絶好の機会として、これらのプランが魅力的となったのではないだろうか。実際、現地でも7~8割の人が撮影していて、InstagramやTikTok上でも多くの動画を目にした。

また、世界トップレベルのパワフルなティーショットや繊細なアプローチ、そのショット音を肌で感じることができることはもちろんだが、プレーに対して、ギャラリーが大きな歓声と拍手で応える熱量も現地ならではだろう。優勝が決まる最終日となると、あちこちのホールから聞こえてきたが、このバイブスの高さや緊張感こそ生の醍醐味と言える。

24年度の大会の結果は、通算20アンダーでコロンビアの松山ことニコ・エチェバリアが大会レコードを更新する通算20アンダーでツアー2勝目を手にした。気持ちが切れてしまったという松山は波に乗れず、通算4アンダーの46位で終えた。日本人のトップは、6位タイで13アンダーの杉浦悠太だった。

“ZOZO”は契約満了に伴い、タイトルスポンサーを離れる。つまり「ZOZO CHAMPIONSHIP」は終わりを迎える形となった。しかし、このPGAツアーの熱量の高さは来年以降も是非日本で感じたい。PGAツアー側は今後も別の形で日本開催を目指す意向を示しているというため、今後に期待したい。

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