本記事では、UKミュージックシーンを語るに欠かせない『Rough Trade』を紹介していく。
パンク人気に火がついた1976年、ジェフ・トラヴィスがロンドン西部ポートベロー・ロード地区に独立系のレコードショップRough Trade(ラフ・トレード)をオープンした。インディーファンにはお馴染みとなったインディペンデントレーベルRough Trade Records(ラフ・トレード・レコード)は、本ショップを母体として1978年に創設されている。※1982年にはレコードショップとレーベルは分離。密接に結びついてはいたものの、ショップはレーベルから独立した存在となる。
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少しラフ・トレード・レコードにも触れると、過去にSmiths(スミス)、Strokes(ストロークス)、Libertines(リバティーンズ)などを本レーベルが輩出してきたことからもわかる通り、ラフ・トレード・レコードからデビューするアーティストは「大型新人」と言われ、自ずと注目が集まっている。Arrow de Wildeがフロント・ウーマンを務めるロック・バンドStarcrawler(スタークローラー)、女性4人組ガレージ・サイケ・ロック・バンドGoat Girl(ゴート・ガール)、NYの大型次世代ラッパーPrincess Nokia(プリンセス・ノキア)など、活発なリリースを続けている。
レコードショップは、2007年にイギリスで最大規模のレコードショップをロンドン東部ショーディッチ地区にあるブリック・レーンのドレイ・ウォークに『Rough Trade East(ラフ・トレード・イースト)』オープン。店の内外装からも感じられる通りポストパンクのジャンルに強みを持つが、オルタナティブやアンダーグラウンドシーンにおける様々なジャンルを豊富に取り扱っている。近年は、インディー・ポップ、エレクトロニカ、カントリー、シンガー・ソングライター、ロックンロールなど、個々のジャンルに焦点を定めた数々のコンピレーションアルバムをリリース。さらに、2003年以降の毎年1月に「COUNTER CULTURE」と題された、ショップのスタッフによるイケてる音楽を収録したコンピレーションアルバムをリリースしている。また、Rough Trdae Eastでは、ライブパフォーマンスのスペースやビールが飲めるバーも設けられている。
さらに、アナログ・レコードだけでなく、書籍、衣類、オリジナルグッズなど、幅広い商品がラインナップ。さらには、店内では常にDJがレコードを回していて、最高の雰囲気を味わうことができる。ロンドンに訪れた際は是非足を運びたい。
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